#11:釣り方の基本〜釣りの準備。
えーっと、どこまで書いたっけ……というくらい放置してしまいましたが、続けましょう。
ポイント(釣り座=座る場所)が決まったら、釣り道具を準備します。
椅子はできるだけ平らな場所に置き、左側にボウルをふたつ。
一般的には利き手で竿を操作して、反対側の手でエサを扱います。竿を持ち替えて利き手でエサを扱うと、竿のグリップ部分が汚れてしまうからなんですね。
最初のうちは、利き手じゃないほうの手でエサをこねたり、ハリにつけたりするのは結構難しいのですが、これは慣れてしまったほうが圧倒的によいです。
一般的には利き手で竿を操作して、反対側の手でエサを扱います。竿を持ち替えて利き手でエサを扱うと、竿のグリップ部分が汚れてしまうからなんですね。
最初のうちは、利き手じゃないほうの手でエサをこねたり、ハリにつけたりするのは結構難しいのですが、これは慣れてしまったほうが圧倒的によいです。
で、この段階でエサを作りはじめます。
なぜなら、エサに水分が満遍なくいきわたるのに数分かかるから。先に仕掛けをきっちりセットしてからエサをつくると、気持ちが逸って、ムラのある状態のエサを使ってしまいがちだからです(その人の性格にもよりますが)。
なぜなら、エサに水分が満遍なくいきわたるのに数分かかるから。先に仕掛けをきっちりセットしてからエサをつくると、気持ちが逸って、ムラのある状態のエサを使ってしまいがちだからです(その人の性格にもよりますが)。
練りエサの釣りでは、エサが入ったボウルと、水が入ったボウル。このふたつが必須です。
釣り堀でエサをもらうと、エサが入ったボウルひとつしかないのが普通ですが、水が入ったボウルがないと、手を湿らせたり洗ったりすることができません(折りたたみバケツで代用も可)。
まず、紐付きの折りたたみバケツで水を汲み、ひとつのボウルに移します。そして、もうひとつのボウルにエサを入れ、水を加えてヘラで混ぜておきます。
水とエサの割合はエサによって異なります。589EXシリーズはエサ:水=2:1が基本。ハリにつかないほどポロポロしていたり、逆に水が多すぎてべちゃべちゃになっていたりしなければOKです。
それと、日光が当たって乾燥してしまいそうなときは、湿らせたタオルをボウルの上にかぶせておくとよいですね。
水とエサの割合はエサによって異なります。589EXシリーズはエサ:水=2:1が基本。ハリにつかないほどポロポロしていたり、逆に水が多すぎてべちゃべちゃになっていたりしなければOKです。
それと、日光が当たって乾燥してしまいそうなときは、湿らせたタオルをボウルの上にかぶせておくとよいですね。
エサを放置しておいて、仕掛けのセットです。
あらかじめ仕掛けを作ってあるなら、スナップで穂先に取り付けるだけ。ノベ竿は穂先側から伸ばしていきましょう。継部分が緩んでしまわないよう、しっかりと。
あらかじめ仕掛けを作ってあるなら、スナップで穂先に取り付けるだけ。ノベ竿は穂先側から伸ばしていきましょう。継部分が緩んでしまわないよう、しっかりと。
で、次がちょっと大事。ウキ下(ウキからエサまでの距離)の調整です。気合い入れて(笑)イラスト描きました。
練りエサのコイ釣りは、エサが水底にある状態にするのが基本です。いわゆる「底釣り」ですが、これにはふた通りあると知っておいてください。
ひとつはオモリが水底に着いた状態の「オモリベタ」。もうひとつは、オモリは水底から離れていて、エサだけが水底に着いている状態。
一般的に「底釣り」というと、後者を指すことが多いので、以降、後者(エサだけ水底)を「底釣り」とし、前者の「オモリベタ」と区別します。
ひとつはオモリが水底に着いた状態の「オモリベタ」。もうひとつは、オモリは水底から離れていて、エサだけが水底に着いている状態。
一般的に「底釣り」というと、後者を指すことが多いので、以降、後者(エサだけ水底)を「底釣り」とし、前者の「オモリベタ」と区別します。
アタリがとても小さいときは、圧倒的に底釣りが有利ですが、まずはオモリベタからやってみましょう。
オモリベタの場合、ウキの浮力とオモリの重さのバランスを考える必要はあまりなく、オモリの重さでウキが完全に沈んでしまう(これを「ウキが負ける」といいます)組み合わせならOKです。
ちなみにですが、オモリベタの釣りでハリスが長すぎると、魚がエサをくわえたときの動きがオモリに伝わりづらく、結果、アタリが出づらくなります。589式のように短いハリスの仕掛けがオススメです。アタリはオモリが動いて初めて出るものなのです。
オモリベタの場合、ウキの浮力とオモリの重さのバランスを考える必要はあまりなく、オモリの重さでウキが完全に沈んでしまう(これを「ウキが負ける」といいます)組み合わせならOKです。
ちなみにですが、オモリベタの釣りでハリスが長すぎると、魚がエサをくわえたときの動きがオモリに伝わりづらく、結果、アタリが出づらくなります。589式のように短いハリスの仕掛けがオススメです。アタリはオモリが動いて初めて出るものなのです。
では、ウキ下の調整。ウキとオモリの距離を、まずは適当に竿1本〜1本半(竿1本は継竿の1セクション分=90センチくらい)にしておいて、仕掛けを振り込みます。ハリにエサをつけておいたほうが、根掛かり(ハリが水底の障害物などに引っかかること)しにくいのと同時に、魚を集めはじめることができます(1投目でいきなり釣れることもあるので油断しないでね)。
オモリが水底に着いたとき、ウキが完全に沈んでしまうようなら、ウキ下を長くします。逆にウキが立たず、水面で寝てしまっていたらウキ下を短くします。これを数回繰り返し、ウキが2/3くらい(甲型ウキを前提にしてます)水中に沈んでいる状態にしましょう。
ま、コイの元気がいいときなら、寝ていたウキが一気に水中に引き込まれるくらい大きなアタリが出るものですが、やっぱりウキは立っていてナンボです。
せっかくなので(?)エサだけが水底にある底釣りの場合のウキ下調整についても説明します。覚えておいて損はないですから。
まず、底釣りではウキとオモリのバランスをとります。ウキ下を短くしてオモリが水底につかないようにした上で仕掛けを投入し、ウキの1/2くらいが沈むよう、オモリの重さを調整します。
この状態でエサをつけると、エサの重さでウキはもっと沈みます。このことをよくイメージしてください。
で、今度はエサを付けて、オモリベタのときと同じようにウキ下を調整します。ウキが完全に沈んでしまうようなら、ウキ下を長く。これもオモリベタのときと同じです。
肝心なのは最後の詰めの部分です。ウキが立ったとしても、1/2くらいしか沈んでいなければ、ウキにエサの重みがかかっていないということ。つまり、オモリとエサの間のハリスがたるんでいるわけです。この状態だと、底釣りのメリットがあまり出ません。ウキが2/3ほど沈んだ状態に調整しましょう(言うほど難しくないけれどちょいと面倒です)。
肝心なのは最後の詰めの部分です。ウキが立ったとしても、1/2くらいしか沈んでいなければ、ウキにエサの重みがかかっていないということ。つまり、オモリとエサの間のハリスがたるんでいるわけです。この状態だと、底釣りのメリットがあまり出ません。ウキが2/3ほど沈んだ状態に調整しましょう(言うほど難しくないけれどちょいと面倒です)。
ウキにオモリの重さとエサの重さ(もしくは水底にあるエサの抵抗)がかかっていれば、ハリスがだいたい張っているので、魚がエサをつつくくらいの動きでもウキに伝わります。すなわち、小さなアタリが分かるということです。
もうひとつのメリットは、エサがハリから外れたのが分かること。エサの重さがかからなくなると、ウキはエサをつけない(最初にウキとオモリのバランスを調整したときの)状態まで浮いてきます。一方、オモリベタでは、オモリの重さだけでウキがいい具合に沈んでいるので、エサがなくなったことに気づきません。
なお、水底が真っ平ら(じゃない場合もあるけれど)な釣り堀ならともかく、水底の起伏が激しいところでは、仕掛けの投入ポイントが数十センチずれるだけで、水深が変わってしまいます。
毎回できるだけ同じ場所に仕掛けを投入したほうがいい理由の第一は、魚を一箇所に集めることですが、ウキ下をいちいち調整しなくて済むというのも理由のひとつです。
毎回できるだけ同じ場所に仕掛けを投入したほうがいい理由の第一は、魚を一箇所に集めることですが、ウキ下をいちいち調整しなくて済むというのも理由のひとつです。
つーことで、「#12:釣り方の基本~振り込み・アタリ・アワセ」に続く!
このハウツーコラムを読んで不明な点があったら、じゃんじゃん質問してくださいねー!
できる限りお答えいたします。
*本解説は小林重工ではなく「589本舗」が書いています。