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#10:釣り方の基本〜ポイントの選び方。

さて、道具もエサも揃いました。いよいよ実践です。

魚が釣れるかどうかは、魚の機嫌(エサを食う気があるかどうか)次第。お腹いっぱいのときはエサを摂ろうとしないものです。これは人間がコントロールできる話ではありません。
人間の側ができることは、食い気がある魚を効率よく狙うことだけ。それが、ポイント選びの意味です。
簡単に言えば、エサが魚の目の前にくるようにする、ということです。

コイは池のなかを回遊しています。その回遊ルートの近くにエサを投入するのが、コイ釣りの最大のコツです。

もちろん、どこを回遊しているかなんて、同じ池に通い込んでいるベテランでもなければ分かりませんが、基本的なことだけは理解しておきましょう。

コイの主な回遊ルートになるのは、水深が急に深くなる(浅くなる)、「カケアガリ」と呼ばれる水底の急斜面です。投入した仕掛けを少しずつ手前に引いてきて、ウキが急に立たなくなったところ=急に浅くなったところが、そのカケアガリと考えればよいでしょう。
練りエサには集魚力があるので、仕掛けの投入点が多少カケアガリから外れていても魚のほうから近寄ってくれるものですが、正確にカケアガリに投入したほうが釣れる可能性は格段にアップします。



もっとも、ビギナーがカケアガリを探るのは、とても難しいと言わざるをえません。そこで、現実的な方法を紹介しましょう。
まずは使っている竿で仕掛けをできるだけ遠くに振り込むこと。こうすることで常に岸から同じ距離のところにエサを投入できるからです。方向も正確にコントロールできれば、同じ場所に練りエサが溜まり、よりコイを集めやすくなります。
また、岸から遠いほうが、コイが警戒せずにエサを食べてくれるものです。



もうひとつは、岸際ギリギリに仕掛けを落とし込むこと。海の堤防での釣りでは、こうした釣り方を「ヘチ釣り」と呼びますが、これはいわば「コイのヘチ釣り」です。
先ほど、コイはカケアガリに沿って回遊すると書きましたが、岸際が緩やかに深くなる海の砂浜のような状態ではなく、護岸などで足元から深くなっていれば、それに沿って回遊することも多いのです。
竿を振らず、ミチイトをつまんで足元にポチャンとエサを落としてもよいので、同じ場所に練りエサを集めやすいですし、ウキが目の前にあるのでアタリも見やすくなります。



とくに、ヘラブナ釣り師が多いところでは、この釣り方が有効になるケースが多いです。というのも、ヘラブナ釣り師が帰る際に足元の水面に捨てる残りエサを目当てに、コイが寄ってくることがあるからです。
ただし、足元まで寄ってくるコイは、警戒しながらエサを摂る傾向があり、釣り方にはひと工夫が必要になることも。このあたりは後ほど詳しく解説します。

ポイントはシーズンによって変わることがあります。
前項で説明したように魚類は水温に敏感ですので、水温が高すぎる夏場は少しでも水温が低くて溶存酸素量の多い流れ込み(水路や川から池に水が流れ込んでくる場所)に元気のいいコイが集まります。反面、寒い冬は、あまり水が動かない、よどんだようなところのほうがよく釣れることがあります。





ただし、釣れる可能性が高い(と思われる)ところと、釣りやすいところは、必ずしもイコールではないのが現実です。
椅子が置きやすいか、竿を振るスペースがあるか、魚を掛けたあとの取り込みが可能かなど、実際は釣り人側の都合で、ポイントはかなり絞られます。また、釣りができる公園でも、釣り禁止の区域を設定していることがあります。
いかにも釣れそうだからといって、釣り禁止区域や、危険な場所に立ち入らないようにしましょう。

もっとも現実的な方法は、実績のある、つまり誰かがそこで釣ったことがあるという場所で竿を出すことです。釣り物(対象魚・釣り方)によっては、人が探し出したポイントを奪うのは邪道、という捉え方もされますが、こと公園の釣りにおいては、気にする必要はないと思います。
もちろん、そのときそこで釣りをしている子供を蹴散らしてポイントを奪うというのはダメに決まってます(言うまでもありませんね)。また、釣りをしている人のすぐ近くで竿を振るのも、NGだと考えましょう。最低でも使っているノベ竿の長さ分、隣の人との間隔を空けることで、イト絡みなどのトラブルが避けられます。

自分で釣れる場所を探し出せれば、それに越したことはありません。実績のあるポイントと似たような条件をもつ場所を探ってみましょう。
実績ポイントは浅いのか、深いのか? 障害物が近くにあるのか? 水の流れはあるのか? 日向?日陰? そんなことを考えながらポイントを探すことは(それが正解かどうかはともかく)釣りの楽しみのひとつです。


つーことで、「#11:釣り方の基本〜釣りの準備」に続く!

このハウツーコラムを読んで不明な点があったら、じゃんじゃん質問してくださいねー!
できる限りお答えいたします。

*本解説は小林重工ではなく「589本舗」が書いています。
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質問です
ポイントで、もじりや泡付けの説明がありませんが・・・
次回ですか?
丸山の青い彗星 2016/10/01(Sat)20:21:50 編集
もじりと泡付け
丸山の青い彗星さん

コメントありがとうございます。

検討してみます。
が、いずれもポイント選びの要素としては優先順位が低いかな……と考えています。
特にもじりは、それがあってもなくても、釣れるときは釣れるし、釣れないときは釣れないというのが実感ですね。
泡付けについては釣り方のなかで解説はしようと思っています。

今後ともよろしくお願いいたします。
589本舗 2016/10/02(Sun)16:38:51 編集
無題
本日、パワード丈八(二代目大磯師改造延べ竿)が推定1m?の正体不明大型淡水魚と共に川の底に消えてしまいました。
見つけた方いましたらご一報お願いいたします!?
589のステッカーが目印です。
利根川河口まで流れてしまったかも!?
ひろすけ 2016/10/09(Sun)17:42:18 編集
殉職
ひろすけさん

それは災難でしたね……。
尻手ロープは、やはり必要かと。
というか、1mもある魚では、尻手ロープも持っていかれたt思いますが……。
回収は難しいと思いますが、万一、拾われた方がいたら、ご一報くださいー。
589本舗 2016/10/11(Tue)11:31:07 編集
川での浮き釣りについて
はじめましてながら失礼します。鯉釣りのyoutubeからこちらにお邪魔しております。普段は吸い込み1本針でブッコミをしておりますが、のべ竿釣りにも興味があります。
流れのある川での浮き釣りの場合、ある程度の重さのある錘を使い底に錘・針がいくようにしないと、仕掛けがドンドン流されると思います。そうなると、それなりの浮力のある浮きでないと、流れで浮きが沈むと思います。このような流れのある川の場合、どのようなやり方で浮き釣りをしたら良いのでしょうか?
レッドヘッド 2016/11/13(Sun)19:20:16 編集
川でのウキ釣り
レッドヘッドさん

コメントありがとうございます。

ご質問の「川でのウキ釣りの仕掛け」ですが、おっしゃる通り、重めのオモリと浮力のあるウキの組み合わせが基本です。
589本舗の商品でいうと、589式 TYPE2(ハリス&ハリ付きのオモリ)と、亜多利(ウキ)になります。
亜多利はかなり浮力の高いウキなので(他のカンザシウキと比べても流れに強いです)、これが沈んでしまうほど流れが速いところでは、ウキ釣りは難しいですね。
同様に、589式 TYPE2がどんどん流されてしまうところも、非常に釣りづらいと思います。
水の抵抗を小さくするために、イトを補足するという手もありますが、掛けて切られるのは嫌なので、細くてもナイロン6号どまりにしています(細くする必要がなければ10号以上を使っています)。

他に、釣り方で対応することもあります。
具体的には、仕掛けを下流側(斜め下流ではなく、完全な(?)下流)にいれて、ミチイトが竿先までピンと張った状態にするという方法です。
この場合、ウキは目印のようなものなので、甲型ウキでも構いません。
ただ、魚がハリ掛りすると、一気に竿先を持っていかれることが多いので(もちろん食い上げ的なアタリもあり得ます)、注意が必要です。

蛇足ですが、ポイントに関して。
流れが速いところでは、その流れがたるんだところが良いポイントとなることが多いです。
巻き返しのあたりとか、大きな岩の下流側とか。
一般的に言って、コイはそれほど速く泳げる魚ではないので、ガンガン流れの中にはあまり入ってこないですね。
前述の589式 TYPE2&亜多利の組み合わせで釣れる範囲で、たいていは勝負になると考えます。

私(加藤)のレベルでアドバイスできることは以上です。
わかりづらいところなどがあれば、またご連絡ください。

今後ともよろしくお願いいたしますー。
589本舗 2016/11/14(Mon)05:20:38 編集
浮き釣りについて
さっそくのお返事、ありがとうございます。回答の早さと、丁寧な内容に感謝いたします。アドバイスをもとに、一度実践あるのみですね。ブッコミより楽しく釣りができそうであれば、貴社製品購入を前向きに考えますね!
御丁寧な対応、ありがとうございました。
レッドヘッド 2016/11/14(Mon)19:50:39 編集
ポイントについて
水深が40センチくらいでも、鯉が回遊していれば、釣れるチャンスはありますか?
S1 2020/05/28(Thu)14:55:31 編集
Re:ポイントについて
あります。
実際、水深15センチ程度のところで釣ったことは何度もあります。
岸から離れて、コイをビビらせないのが大切かと思います。
2020/05/30 08:34
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