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#06:釣り竿の補強。

589本舗販売部(以下、589本舗)」で販売しているノベ竿「二代目 剛 スペシャルバージョン」には、使いやすく、かつ、コイの強い引きに耐えるための加工が施されています。
ちょっと宣伝くさくなりますが、自分でできる手軽な方法も併せて紹介しますね。


加工の一番めは、穂先をループ状にしてあること。これは「釣子力1号」「ちっちゃい魚 釣りセット」など、販売しているすべての竿に施されている加工です。
コイ釣りに使うイトは太く、一般的なノベ竿の穂先についているリリアンに接続するのが困難です。また、廉価な万能竿のリリアンは、取り付けがかなりいい加減なものが多く見受けられ、ひどいものになると手で引っ張っただけで抜けてしまうことがあります。ケブラー製の太いイトで作られたループは、強度が十分にあるのはもちろんのこと、イトとの接続がスナップで行なえるため、セッティングも楽です。



589本舗では、穂先の改造キット「魔勢乱銅来武」も販売しており、これを使えば比較的簡単に、手持ちのノベ竿の穂先を改造できます。ただし、小継竿では、穂先が太くなることで、先端のセクションが仕舞い込めなくなることもあります(ちなみに前述の「VSやすらぎ」では問題ありませんでした)。



*魔勢乱銅来武の取り付け方法。


使うイトが5号どまりなら、通常の方法でリリアンに接続しても、緩んでしまうことはあまりないと思います。ただ、リリアン自体の強度に不安が残るので、リリアンと竿先の接続部分を、瞬間接着剤、もしくはエポキシ系接着剤で補強したほうがいいでしょう。
元からあるリリアンが十分に長ければ、折り返してループを作り、竿先部分をケブラーイトなどで縛るなどして、自作ループを作るのも手です。リリアンに使われている素材自体の強度は十分とは言えませんが、とりあえずはこれでスナップ接続が可能になります。

加工は、ほかにもあります。
ひとつは、ノベ竿の各セクションの上部にイトを巻いた、通称「口巻き」と呼ばれるものです。振り出し竿が破損するケースの多くが、この部分が割れてしまうこと。ここにイトを巻いて補強することで、強度を確保しています。


正直に言って、経済的に考えれば、廉価なグラス製のノベ竿にここまで手をかける(お金をかける)必要はないでしょう。折れたら買い換えるほうが、かえって安上がりかもしれません。ただ、こうすることで強度も耐久性もアップするので、長く愛用することができます。

もうひとつは、竿尻(ノベ竿の後端)についた、尻手ロープを接続するためのループです。
コイ釣りでは、竿から目を離した隙に、魚がエサをくわえて竿ごと持っていってしまうトラブルが稀に起こります。そこで、このループに紐などを接続し、紐のもう一方の端を竿立てや手すりなどに結びつけておくのです。



市販の「尻手ロープ」などを使えば、この加工は必須ではありません。ただし、一般的な尻手ロープは、グリップ(持ち手)部分にベルクロ付きのテープを巻いて接続するようになっているので、少々煩わしいのと、場合によっては竿がすっぽ抜けてしまうという難点があります。
ともあれ、大型が望める釣り場では、付いていないよりはるかにマシ。加工していない竿を使う場合は、尻手ロープを用意しておくことをオススメします。

つーことで、「#07:釣り竿の扱い方」に続く!

*本解説は小林重工ではなく「589本舗」が書いています。

#05:釣り竿の選び方。

「ノベ竿」とは、本来は継部分のない1本ものの竿を指す言葉ですが、リールを使わず、竿先にイトを接続して使うタイプの竿すべてをこう呼んでいます。

ノベ竿には、対象魚に合わせたさまざまなタイプがあります。ヤマメやイワナを釣るための渓流竿、ヘラブナ釣り用のヘラ竿、アユの友釣りに使われるアユ竿も、ノベ竿の一種です。
コイ釣りにも専用の竿があり、大型のコイを難なく寄せられる高性能の竿は魅力的ですが、いかんせん高価。お勧めは「万能竿」と呼ばれる廉価なノベ竿です。



専用竿を含めた高価(5,000〜30,000円)な竿と、廉価(1,000〜3,000円)な万能竿の一番の違いは、竿に使用されている素材です。一般的に、前者には軽くて反発力の強いカーボンFRP(繊維強化プラスチック)、後者はグラスFRPが使われています。
カーボンFRP(以下、カーボン)製のノベ竿は、軽くて仕掛けの振り込みがしやすく、魚を寄せる力も強いのですが、最大の(そしてコイ釣りには特に重要な)欠点は、限界を超えると折れやすいということ。一方、グラスFRP(以下、グラス)はカーボンより粘りがあり、無理な使い方をしても滅多に折れることはありません。



万能竿にも、いくつかのタイプがあります。ヤマベやフナといった、体長20センチどまりの魚を釣るのに適した、柔らかいタイプ。こうした竿は、海でアジやイワシなどを釣るのにも向いています。
コイ釣りに向いているのは、より硬い万能竿。実際のところ「万能ハゼ」なんていう名称であっても、体長60センチを超えるコイと問題なくやり取りできるノベ竿もありますから、釣具店で店員に説明を聞いて購入するのが賢い方法です。
現時点でのオススメは「Gutz/二代目 剛」。全長9尺(2.7m)から21尺(6.3m)まで揃っています(1尺=約30センチ、10尺=1丈)。実売価格は1尺あたり300円程度。9尺なら1,000円未満です。丈五(4.5m)を超えると、片手で振り込むのが辛いほどの重さになるのが唯一の難点ですが、これはグラス竿共通の問題といえます。

ノベ竿の長さは、釣り場の状況と、釣れる(であろう)魚のサイズに応じて決めるのが一般的な考え方です。
「釣り場の状況」については、たとえば足場が高かったり、ポイントが遠かったりするときは、長めの竿が有利。公園では、柵をまたいで竿を出さなければいけないこともありますが、こんな状況でも長めの竿が必要になります。
「釣れる魚のサイズ」については、長い竿ほど強い引きに耐えられると考えればよいでしょう。同じ太さの短いゴムと長いゴムで、どちらが伸びるか、どちらが衝撃を吸収してくれるかということと、だいたい同じ理屈です。
竿自体の強さ(硬さ)にもよりますが、9尺〜丈二(3.6m)なら体長60センチまで、丈五以上なら80センチクラスの引きにも十分に耐えられるはずです。実際のところ、9尺で80センチを超える魚を釣ったこともありますが、コイは個体によって引きの強さがかなり違うので、サイズだけで語るのは正確性を欠くかもしれませんね。


 
では、最初の1本には、どの長さを選べばよいのでしょうか?
自分が行こうとしている釣り場が決まっていて、それに合わせた竿の長さが大体想定できるという場合を別にすれば、オススメはズバリ、丈二です。公園の釣り場の多くは、9尺で十分に釣りになるのですが、少し長めのほうが、コイの強い引きを吸収してくれます。9尺ではやり取りの際に腕や体全体を上手に使って引きをいなす必要が出てきますが、丈二であれば、ただ竿を立てて耐えているだけでなんとかなるケースが多いのです。少し経験を積んでから、釣り場や釣れる魚のサイズに合った長さを揃えていけばいいと思います。

もうひとつ、頭に入れておきたいのは、長い竿ほど釣りをするためのスペースが必要になるということ。頭上に木の枝が張り出しているようなところでは、長い竿を振ることはできません。また、魚がハリ掛かりしたとき、長い竿ほど魚は広範囲を走りまわるので、隣の釣り人の邪魔になったり、遠くの障害物にイトを巻かれたりと、やり取りに違う意味での難しさが出てきます。丈五以上の長い竿は、仕掛けの振り込みが難しくなることも含めて、ビギナーにはあまり使い勝手のよいものではありません。 



上記の条件に当てはまらないけれど、自宅にあるノベ竿を使いたいというのであれば、それで構わないと思います。小魚釣り用の竿でコイを釣るのは(中型止まりであれば)決して無理ではありません。お金をかけるより、まずは実践第一!というのも、全然アリですよね。

ちなみに、振り出し竿は一般的に3尺=90センチ程度のセクションで構成されています。これが収納時の長さ(仕舞寸法)になり、9尺なら3本継、丈二なら4本継、21尺なら7本継といった具合になるわけです。蛇足ですが、ヘラブナ釣りの世界では、1セクションの長さ、すなわち90センチを「1本」と呼びます。
ほかに「小継竿」と呼ばれるものもあります。読んで字のごとく、より短いセクションで構成され、収納時のサイズが短いものです。持ち運びに便利ですが、難点もあります。継数が多い分、どうしても重くなることと、破損しやすい継部分が多いということです。価格も若干、高くなりますが、グラス製の万能竿では気にするほどではないでしょう。

ちなみに私は、バイクで撮影の下見に行くことが多いため、小継竿を常用しています。使っているのは、「PRO MARINE/PG VSやすらぎ」という廉価なノベ竿。6尺〜丈五のラインナップがありますが、9尺と丈二を用意しています。穂先を次項で説明するように補強してあるので、強度的には十分。しかし、酷使し続けているので、最近はやり取りのときにミシミシと不穏な音がするようになりました。



そろそろ寿命でしょう(笑)。

つーことで、「#06:釣り竿の補強」に続く!

*本解説は小林重工ではなく「589本舗」が書いています。

#04:コイ釣りに必要な道具。

ノベ竿を使った公園の池のコイ釣り。その道具だては比較的シンプルです。具体的には、以下のものが必要になります。

1)ノベ竿
2)仕掛け(ケースなどに収納)
3)エサ
4)ボウル:2個
5)計量カップ
6)しゃもじ
7)水汲みバケツ
8)タオル:1〜2枚
9)玉網
10)イス
11)竿立て


なかには、なくても支障がないものも含まれていますが、ここでは4)以降を個別に説明しましょう。1)〜3)は、少しややこしい話になるので、改めて詳しく解説します。
4)ボウル:練りエサを混ぜるためのものと、水を入れて手を洗うためのもの、ふたつ必要です。釣具店でヘラブナ釣り用の専用ボウルが売られていますが、コイ釣りにはひとまわり大きなものがオススメ。100円ショップなどで買える洗面器で代用できます。



5)計量カップ:練りエサは水を混ぜて使います。その際に、粉末状のエサと水の分量を計るためのものです。ヘラブナ釣り用のものが釣具店で売られていますが、それほど厳密さを求められないエサ(589EXシリーズなど)であれば、お米の計量カップや、プリンの空きカップなどで十分です。

6)しゃもじ:ボウルに入れた粉末状のエサと水を混ぜるためのもの。手で混ぜても、なんら問題ありませんが、これがあったほうが楽です。

7)水汲みバケツ:水面に手が届く釣り場では不要。柵があったり、水面が遠かったり(足場が高かったり)する場合は、ひも付きの折り畳み式バケツが必要です。釣具店で売られているものがオススメです。

8)タオル:手を拭くためのもの。湿らせておいて、練りエサを入れたボウルの上にかぶせておくと、練りエサが乾燥するのを防げます。道具を片付ける際に竿などの汚れを拭き取るのにも必要なので、2枚以上ほしいところです。

9)玉網(たまあみ、タモ):ハリ掛かりして寄せてきた魚を救うための、長めの柄がついた網。釣具店で購入できます。釣れる魚のサイズが20㎝程度までなら不要です(仕掛けの太さにもよります)が、より大きな魚が釣れるところでは必須です。というか、釣り道具についで重要なアイテムといえるでしょう。
枠径が大きなコイ釣り専用の網がベストですが、かなりかさばるのが難点。とはいえ、コンパクトになる渓流釣り用の網などでは、枠が小さすぎたり、柄が短すぎたりして、持っている意味がほとんどありません。枠径は45センチ以上ほしいところです。
また、柄の長さについては、長い竿を使っているときは長い柄の玉網が有利になります。21尺(6.3m)の竿で、ひとりで取り込もうと考えたら、磯釣り用の玉網が必要です(同行者がすくってもらえるなら、そこまで長くなくても大丈夫です)。
網の部分は、ナイロンイトでできているのが一般的ですが、なかにはラバー製や、ラバーコーティングしたイトを使ったものもあります。ラバー製やラバーコーティングの網は、魚体を傷つけにくいのがメリット。ですが、水切れが悪い(水に入れたときの抵抗が強い)ので、扱いは多少難しくなります。価格が高めなのもデメリットといえるでしょう。
最初のうちは、小魚をすくうための玉網でもよいと思います。おしなべて枠径が小さく、強度も不足していますから、すぐに壊れてしまうかもしれませんが、なにしろ安いので「とりあえず」にはいいと思います。というより、ないよりはるかにマシでしょう。



10)イス:キャンプ用の小さな折り畳みイスがあると、釣りがぐっと快適になります。座面の高いものや、背もたれに体を預けて座るタイプのものは、地面に置いたボウルに手が届きにくくなるのでオススメしません。



11)竿立て:重量の重い長竿を使い、じっくりアタリを待つような釣りでは、あると便利です。堤防釣りに使われる三脚タイプや、地面に突き刺して使うタイプ、ヘラブナ釣り用のもの、手すり(柵など)に固定するタイプなど、各種あります。自分が行く釣り場の状況に合わせて選びましょう。
私は、堤防釣り用の竿立てを用意しています。ですが、基本的に手竿(竿を手で持ったままアタリを待つ)スタイルなので、お尻とイスの座面の間に竿尻(手元部分)を挟んで済ませてしまうことが多いですね。



釣り関係については以上のようなものですが、それ以外に、飲み物やおやつなども忘れずに。もっとも、近所にコンビニエンスストアや自販機がある公園なら、問題はありません。

ついでに、服装についてもちょっとだけ。
公園の釣りでは、特別な服装は必要ないと思います。天候が急変した(雨が降った、寒くなった)場合は、無理せずに帰れば良いですし(雨でも釣りをしたい人は雨具必須ですが)。ただ、ハリが体に刺さるなどのトラブルを防ぐために、できれば長袖、長ズボンを着用したいところですね。帽子やサングラスがあれば、頭部・顔面の保護に加え、日差しを遮ってくれますが、あまりシビアに考えすぎなくてもいいのでは、というのが私の個人的なスタンスです。ルアー・フライ釣りほど、ハリが刺さる危険性は高くないですから……。このあたりは、ご自身で考えていただければと思います。

つーことで、「#05:釣り竿の選び方」に続く!

*本解説は小林重工ではなく「589本舗」が書いています。

#03:コイが釣りやすいシーズンとは?

さて、釣り場の目星がついたら、道具を揃えてさっそく釣りに出かけましょう!と言いたいところですが、相手は魚。いつでも釣れるわけではありません。コイは魚類のなかでも比較的高水温を好むので、冬の寒い時期は動きが鈍く、なかなか釣れないものなのです。



では、いつからがベストシーズンになるのでしょう? 桜が咲く頃になれば、人は野外へと誘われます。しかし、水は空気よりも温まりにくいので、池の中はまだ冬。桜が散ったあとがオススメです。
釣れるシーズンは、寒くて外に出たくなくなったあとも続きます。そう、温まりにくい水は、同時に冷めにくいのです。とはいえ、北風が吹く時期に外で釣りをするのは人間にとって辛いものですから、無理はしないほうが賢明ですね。

釣れるシーズンを左右するもうひとつの要素は、魚の産卵時期です。コイに限らず、産卵行動に入った魚は、エサをあまり摂らなくなります。
コイの産卵行動は、地域によって差がありますが、4〜5月であるのが普通。浅い場所に群れが入り込んでくる様子から「乗っ込み」と呼ばれます。もっとも、池にいるすべてのコイがいっぺんに産卵行動を起こすわけではないので、まったく釣れないということはありません。産卵行動に入る前と、産卵が終わってひと段落したときは、体力をつけるために積極的にエサを摂ります。これを「荒食い」などと呼び、いい釣りをする最大のチャンスとされています。

以上は「知っておいた方がちょっと賢くなった気がする」という程度の、基本となる考え方。実際のところ、公園の池のコイは、天然の池や川のコイとは行動が少し違うものです。具体的には、シーズンによる劇的な差はなく、魚の密度が高いので、まずは竿を出してみる(竿を出す=実際に釣りをする)ことをオススメします。
シーズンよりも気にするべきは、前日との状況の違い。まだ水温が上がりきらない時期、前日より水温が1度下がるだけで、魚の活性(エサをとる元気、とでもいえばいいでしょうか)は下がります。前日は晴れていたのに、今日は朝から冷たい雨が降っている……というようなときは、あまり期待できないものです。
同じ理屈で、水温が低い時期は、朝方より水が温まる日中以降に活性が高まり、水温が高い時期は水がまだ温まらない朝方のほうが釣りやすいということは言えます。釣りのためだけに行く時間を調整するのは難しいかもしれませんが、これらのことを頭に入れておくだけで、多少は釣れる可能性が高まるはずです。

つーことで、「#04:コイ釣りに必要な道具」に続く!

*本解説は小林重工ではなく「589本舗」が書いています。

#02:釣りができる公園はどこにある?

コイを放流している公園の池は、たくさんあります。問題は、釣っていいかどうか。
まずは、公園を紹介しているHPをチェックしたり、近所であれば直接行ってみたりして、釣りができるかどうか確認しましょう。現在、589本舗販売部(以下、589本舗)でYouTubeにアップし続けている「コイ釣り八十八ヶ所(リンクは#53回目)」では、釣りができる公園を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 取材先とリンクしたマップ(公園以外も含まれてます)は、以下。まだまだ他にもありますよ。




ルール上、釣りが可能とわかったら、次はコイ釣りができるかどうか。釣り可能=コイ釣りも可能であるのが普通ですが、ヘラブナ釣りの人たちが多くて入る隙間がなかったり、柵があって岸際に立てなかったり、あるいは木の枝が岸際に覆いかぶさっていて竿が振れなかったりと、現実的に釣りができない(しづらい)場所もあります。
加えて、ほかの釣り人、とくにヘラブナ釣りの人に気を配る必要があります。公園の池は彼らのものではありませんが、魚の放流や池の管理(ゴミ拾いなど)を、地元のヘラブナ釣り師のクラブなどが自主的に行なっているケースがあるのです。漁業協同組合が管理しているのでなければ(そうした公園の池も一部にはあります)、管理者に料金を支払う必要はありませんが、彼らが維持・管理してくれていることへの感謝は忘れたくないものです。



反面、そうした立場を笠に着て、我が物顔をするヘラブナ釣り師も、ごくまれに見かけます(地域差がかなりある感じですね)。コイ釣りはどうしてもやり取りが派手になり、静かに釣りたい彼らの気持ちを逆なですることがあるので、ヘラブナ釣り以外の釣り人を排除しようとする気持ちは理解できなくはありません。こうした閉鎖的な雰囲気を感じる釣り場では、結果的に気持ちよく釣りができないので、避けたほうが無難です。

ルールについて、もう少し詳しく解説しましょう。
公園の池では、釣りに関するルールを設けているのが普通です。とくに多いのは「リール竿の使用禁止」、もしくは「ルアー、フライ釣り禁止」というもの。それが、ここでノベ竿の使用を前提としている理由でもあります。ほかには、「カエシのついたハリの使用禁止」「竿はひとり1本まで」「寄せエサ・撒きエサの禁止」「釣った魚の持ち帰り禁止」といったところが、よく見受けられるルールです。



公園の池では、どこかにルールを明記した立て看板があるはずですので、しっかりチェックしておきましょう。管理の厳しい公園では、ルール違反をしていると警察に通報されることもあり得ます。

ルールとして明示されていなくても、守りたい事柄はあります。それをマナーと呼んでもいいでしょう。たとえば、近くに他の人がいるときは竿を振り回さない、ゴミを散らかさない、場所取りをしない、といったことです。公園は公共の場所ですから、普段の生活で守るべきことは、そのまま当てはまると考えればよいでしょう。
釣り人、特にベテランのなかには、子供が騒いで釣りに集中できないなどと文句をつける人もいるようですが、これはまったくの勘違いだと言い切ってしまいましょう。公園の池は、釣り人のためだけのものではなく、むしろ「子供優先」だと考えて欲しいですね。

つーことで、「#03:コイが釣りやすいシーズンとは?」に続く!

*本解説は小林重工ではなく「589本舗」が書いています。
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