589本舗 釣りエサ「589EX 日本一」をリリースする589本舗の公式ブログ! みなさまからいただいた釣果情報を中心に、新製品情報、イベント情報などを発信!

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懇親会ご参加の皆様、ありがとうございましたー!

589本舗です。

昨日は千葉県・釣パラダイスにて懇親会、でした!

本日は、そのご報告。
*次回は10月30日になりそうです(が、未定です)。

このところずうっと天気が思わしくなかったのですが、当日はバッチリ。
我々の日頃の行ないが悪くても、お天道様が決めたことには関係ありません。

9時半くらいに現地に到着すると、早くもじゃんじゃん釣っている人が。



コイ釣り専用ザクさん、8時くらいにははじめていたそうです。
気合入りすぎです(笑)。

つぎに到着したのはmac114さん(いつも映像を作ってもらってます)。



日頃の鬱憤を晴らすかのようにスタート直後からじゃんじゃん釣りまくります。

つーか、この日は久しぶりの晴れ間で水温が上がったせいか、それとも凄まじい量の放流をしたせいか、お魚の機嫌はすこぶる良く、589EXだと魚が寄りすぎてかえって釣りづらいほど。
こーゆーときは、エサを固く練って、小さくつけると釣りやすいです(ワンポイントアドバイス)。

そのうち、常連中の常連、場所がどこであろうと参加してくれる、かみPaさんと、そのお友達(何度も来ていただいてその度に名前を聞くの忘れてます)が登場。





ちなみにお友達の写真(下)にはエサの入ったボウルがふたつ写ってますが、片方が589EXで、もう片方が某社のウキ釣り用のエサ。
ここで宣伝ですが、589EXを使うとバブルスターが入ってるんじゃないかってくらい泡づけがはじまります(泡づけっていうのは、お魚がエサを猛烈な勢いで食べるときにエラから出ちゃう空気の泡です)。



こんな感じで。
もう一方の、某社のエサだと、いきなり泡付けが止まります。
……そういうことです(宣伝いったん終了)。

今回、初めて参加していただいた方もいらっしゃいました(とても嬉しい)。



増田さん親子。

娘さんはコイ釣りが初めて、ということで、最初は僕が簡単にレクチャー。
すぐに釣れるようになって、小林重工がアワセのタイミングを教えてからは、もう連発。



豪快に抜き上げです(とてもよいです)。



で、川崎からいらしたおふたり(ブログで写真を公開してよいか確認し忘れたので、とりあえず顔がバッチリ分かる写真はナシにしときますね)も加わり、参加者総勢800名(ウソ)。

この日は本当に調子がよく、僕も嫌というほど釣らせていただきました。
が、この池のウリ(なのかな)でもある超大型は姿を見せず……。

そんななか、ヘラ池の上の方で大物を狙い続けていた黒たん、やっと仕事しました!


*通常、ヘラ池でのコイ釣りは禁止なのですが、懇親会では許可をいただいております。

写真はないですが、コイ釣り専用ザクさんも、かなりいいサイズを2本釣ったとのこと。
この魚はコイ池に再放流してますので、ここで釣りをされる方は引きずり込まれないようにご注意くださいー。

で、今回の敢闘賞(そんなの設定してませんでしたが)は、おそらく竿頭(一番よく釣った人のこと)であろう、増田さんの娘さん!



設定してなかった賞なので商品は何もありませんが、是非また遊びに来てねー。
お父様が釣り好きのようで、これまで沖釣りには行ったことがあったそうですが、コイ釣りがことのほか楽しく、「毎日来てもいい」と言ってました。
毎日は行かないようにしてください(学校も行かないとね)。

今回は久しぶりにトリカツも食べていただきまして、こちらもモチロン大好評。
増田さんの娘さんは「毎日食べてもいい」と言ってました。
毎日は食べないようにしてください(食べ物はバランスよく)。

それにしても、釣パラダイス、ホントにいい釣り場ですねー。
この日は久しぶりの行楽日和とあって、たくさんのご家族がいらしてました。



ここにはヘラブナ釣り場はもちろん、ニジマス釣り場(ルアー&フライ)、ブラックバス釣り場もありますが、ビギナーさんに優しいのはやっぱりコイ。
長年釣り媒体で仕事をしてきて、何匹釣ってもニコリともしないベテランは、正直、もう見るのも嫌になってますが、ココでは1匹釣るたびに大喜びする子供たちが見られます。
こーゆーのが一番だよなぁ……と、気づけばこちらも穏やかな気持ちになってます。

ちなみに、この釣り場の唯一の欠点(?)は、エサが589EXじゃないこと(宣伝です)。
釣りを何回かしたことのある人は、もう忘れているかもしれませんが、ウキでアタリをとったり、アワセたり、というのは、釣りが初めての人にとって相当なハイテクニックです。
アタリがたくさんあって、しかもガッチリ食ってくれる「超釣れるエサ」じゃないと、この日のような調子のいいときでも「釣りってけっこう難しいね」となってしまいます。
調子の悪い日だと、1〜2時間の釣りでは1匹も釣れなかったり。
家族で、カップルで(ひとりで、でもいいけど)遊ぶせっかくの休日ですから、「今日は楽しかったねー」と言いたい、言わせたいですよねー。

ということで、釣り堀で子供の釣りデビューを考えているお父さんお母さん!
是非589EXをお使いくださいー。
もちろん、公園の池でもバッチリです!

てな感じで、しっかり宣伝しまくったところでレポート終了。
10月も開催予定ですので、初めての方もそうじゃない方も、じゃんじゃんご参加ください!



*「コイ釣り八十八ヶ所」のマップはコチラです(動画アップに合わせて、取材場所のマークを増やしていきます)。







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高尚です。



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皆様からの質問もお待ちしております!
釣りに関係あってもなくても構いません!
投稿していただいた方にはブロマイド送りますよー。
 
::::::::::::::::::::
 
589EX問い合わせ先:589本舗(ごーはちきゅーほんぽ)
tel:090-1693-2763(加藤)*電話番号変わりました。
e-mail:BYH03135@nifty.com
 
589本舗販売部もよろしく!
 
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#08:ノベ竿の仕掛け。

ノベ竿のコイ釣りには、ウキ釣りとパンプカ(パンを浮かせて釣る)の2通りがあります。まずはウキ釣りの仕掛けについて説明しましょう。

ウキ釣りに使われるエサには、練りエサ、活きエサ(ミミズなど)、人工エサ(ボイリー)などがありますが、ここでは練りエサ使用(はっきり言えば589EXシリーズ)を前提としています。その理由は、エサの項目で改めて説明します。

仕掛けは、魚に近い側から順に

1)ハリ
2)ハリス
3)接続具(サルカンなど)
4)ミチイト
5)オモリ
6)ウキ
7)穂先に接続するスナップ(穂先をループしている場合)

以上で構成されるのが一般的です。「一般的」と書いたのは、いくつかのバリエーションがあるからなのですが、それはのちほど説明するとして、まずは一般的な仕掛けの各パーツについて知っておきましょう。

その前に、大前提として理解しておきたいのは、「仕掛けはバランスが大事」ということです。大きな魚を釣るために、ハリだけを強いものにしても、細いままのイトは切れてしまいます。当然、その逆も起こり得ます。全体的に強くしなければ、あまり意味がないのです。
そして、仕掛けの中で一番弱いところが、その仕掛けの最大強度になります。たいていの場合、それは接続部、もしくはハリにします。穂先との接続部が一番弱いと、仕掛けが切れたときに丸ごと失ってしまうからです。

ベテランの方のなかには、以下で解説する仕掛けに対して「強すぎるのでは?」と思う人がいるかもしれません。実際、釣り入門書などで標準とされている仕掛けよりも、かなり強いです。
公園の池では、ときに考えられないような大物が釣れる可能性があります。加えて、太い仕掛けなら、交換の頻度が少なくて済みます。とくに、仕掛け作りができない、あるいは仕掛けの扱いに慣れておらず、傷めてしまいやすいビギナーにとっては、太い仕掛けは欠点より利点が大きいと考えています。
ただし、ここで紹介する仕掛け(の強さ)は、強めの万能竿の使用を前提としています。柔らかい竿やカーボン竿を使う場合は、竿が折れる前に仕掛けが切れるよう、より繊細な仕掛けにしたほうが無難です。

それと、もうひとつ大切なこと!
仕掛けの長さは、竿の長さとだいたい同じにするのが基本です。長すぎても、短すぎても扱いづらくなります。
それでは、各パーツについて説明しましょう。

1)ハリを選ぶ
練りエサを使うコイ釣りに向くハリは、「ヘラスレ」などと呼ばれるヘラブナ釣り用のハリです。「コイスレ」など、コイの名が付いたハリもありますが、基本的には同じだと考えて構いません。
「スレ」はカエシ(ハリの先端付近についた小さな尖った部分)がないハリという意味。カエシは、魚の口に掛かったハリが抜けないようにするものという人もいますが、実際にはその効果は低く(むしろハリ穴が大きくなって外れやすくなることも)、ハリに付けたミミズなどのエサが落ちないようにするものと考えるのが正解です。
練りエサを使う場合、カエシがあってもなくてもエサの落ちやすさには関係がないので、スレバリを使います。また、万一、衣服や肌に刺さってしまったときも、スレバリのほうが抜きやすいので、練りエサを使うなら必ずスレバリを使うようにしてください。



ハリには大小さまざまなサイズがあります。大きな口の魚を釣るとき、練りエサを大きく付けたいときは、大きなハリのほうが有利です。ハリは、魚の口にさえ入れば、大きいほど掛かりやすいもの。ハリのサイズは「●号」と示されますが、コイ釣りではヘラスレ6号以上が目安です。

サイズとともに、太さも重要な要素です。単純にいって太いハリのほうが強いので、パッケージに「太軸」と書かれているものを選びましょう。
ただし、軸が太くなるとハリは重くなります。水底にあるエサをハリごと吸い込ませるのが練りエサを使ったコイ釣りの基本ですが、重くなるほどコイが吸い込みにくくなるので、あまりに太い軸のハリは適しません。
私がよく使っているのは、「がまかつ/ヘラスレ」の9号。ちなみに釣り堀では、大きいハリだとスレ掛かり(ハリが魚の体などに引っかかること)が多発することがあるので、少し小さめの「オーナーばり/へらプロスト」6号あたりを使います。さらに、小型のフナなどを釣る際は、「オーナーばり/へらプロスト」の4号あたり。ハリのサイズに加え、「ヘラスレ」より「へらプロスト」のほうが軸が細く、小さなアタリに対して刺さりやすいのも、こちらを選ぶ理由ですが……そこまでシビアに考える必要はないかもしれませんね。その差を感じたことはないですし(鈍感なだけ?)。

ついでに言えば、パンプカ(コ式)のハリはかなり大型、かつ重いものを使っています。それは魚がエサを加えるときの動作が、練りエサの釣りとはまったく違うことが理由になっています。ハリが重いとパンが沈みがちですが、コ式が浮力を担っているので問題にはなりません。

ちなみにハリは、使うほどにハリ先が鈍るなどして刺さりが悪くなるものですが、アタリが大きく、アワセも強いコイ釣りではそれほど気にする必要はないでしょう。ただし、ハリ先が折れたり曲がったり、あるいはハリ自体が伸ばされたりしたら、必ず交換しましょう。
2)ハリスを選ぶ
ハリスとは、ハリに結ぶイトのことです。ハリにイトを結ぶのはかなり面倒な作業なので、最初からハリスが結んであるハリを購入するのがオススメです。
この「ハリス付きハリ」では、ハリスにフロロカーボン製のイトが使われているのが一般的です。フロロカーボンとは、ナイロンよりも比重が重い素材で、水になじみやすい(抵抗なく沈んでいく)のが利点。硬く、張りがある素材なので、イト絡みなどのトラブルもあまり起きません。たいてい、30センチほどのハリスがついた状態で売られていますが、そこまで長くする必要はなく、ハリから接続部まで7〜10センチあれば十分です。



ハリスの太さは号数で示されます。ルアー釣り用などのイトは「ポンド表示」といって強度が示されていますが、だいたいポンド数を4で割った数字が号数だと考えればいいでしょう。
コイ釣りに向くのは、3号以上。釣り堀では1.5号以下の細いハリスも使われますが、公園や野釣りではさらに太い5号程度のハリスも使われます。
私は4号以上を多用し、場合によっては6号程度まで太くします。太くても釣れ具合に差を感じたことはない、というのが実際のところです。また、太いほうが、多少痛んでも切れる心配が少ないので、太めを選ぶことをオススメします。

とはいえ、そんなに太いハリスがついたハリは、市販されていません。私の場合は、ハリだけを購入し、ハリスを自分で結んでいます。先ほど、「ハリを結ぶのは面倒な作業」と書きましたが、「自動ハリス結び器」という電動マシーン(?)があれば簡単に行なえます。
私が使っているのはhapyson社の自動ハリス結び器。使用可能とされているハリのサイズやハリスの太さを大幅に超えて結んでいますが、今のところ不具合はありません。

太いハリスにする際、私はナイロンイトを選びます。ハリス用にわざわざフロロカーボン製のイトを持ち運ぶのが面倒(買うのが嫌)ということもありますが、フロロカーボンの4号以上となると、張りがありすぎてハリにうまく結べないというのが一番の理由です。
ハリスは傷んだら交換します。ときおり指でつまんだ間を滑らせてみて、ザラザラした感じがあったら即、交換しましょう。
3)接続具を選ぶ
ハリスとミチイトは、サルカンなどの接続具を介して接続します。
接続具を介す理由は3つあります。ひとつは、痛みやすいハリスだけを取り替えられるようにするため。つぎに、根掛かりなどをしたときに、ハリスから下だけが切れるようにするため。最後は、接続具の上にオモリを取り付けることで、オモリがずれるトラブルを防げることです。

サルカンには「タル型」と呼ばれるタイプと、「ローリングサルカン」や「パワースイベル」という名のタイプがあります。多少値は張るものの、同じサイズなら圧倒的に強度が高い後者をオススメします。なお、小型の魚を相手にするときは、ハリス交換が楽な「自動ハリス留め」と呼ばれる接続具も使われますが、引きの強いコイを釣るには適しません。
私がよく使っているのは「NTパワースイベル」の5号。強度はもっと小さいものでも十分なのですが、あまりに小さいと、釣り場で落としたとき(よくあることです)に見つけにくいので、このくらいの大きさにしています。
4)ミチイトを選ぶ

ミチイトとは、穂先(竿先)から接続具までの間のイトのこと。ここには比重が軽く、伸び率の高いナイロンイトを使用します。フロロカーボンイトを使うと、イトが沈むことでウキが手前に寄ってくるなど、不具合が出てしまうので、ナイロンイトが唯一の選択肢です。
ベテランの中には、同じ強度なら細くでき、比重も軽いPE(ポリエチレン)イトを使う人もいますが、伸びがないので魚の引きを吸収せず、また、結節部分の強度を保つのが難しいのでオススメはしません。



私が多用するのはナイロンの6〜8号。釣り堀では3号前後、大物が釣れる可能性がある釣り場では、10号以上を使うこともあります。太い(強い)イトのほうが、擦れたり、紫外線で劣化したりして強度が下がっても使い続けられるし、一般的に言われる「太いと釣果が落ちる」という実感がまったくないので、太イトを使っています。
ビギナーの方には、接続具などへの結びやすさを考えると、5〜6号が使いやすいと思います。ハリスが先に切れるように、ハリスより1〜2号太いもの(ミチイト5号なら、ハリスは4号まで)を使いましょう。

商品としては、「銀鱗」など、品質に定評のあるものがオススメですが、廉価なものでも構いません。ただ、300m巻1,000円などという商品を、安いからといって購入しても使い切ることはないのではないでしょうか。ナイロンは紫外線で劣化しますから、50m巻きのものを選んだほうがいいと思います。

ミチイトはあまり傷まないので、交換の頻度は少なくて構いませんが、ハリス同様、ザラザラしたところがあったら交換したほうがいいでしょう。もっとも、6号程度の太いイトを使っていれば(かつ超大物が釣れる可能性がなければ)、しばらくそのまま使い続けても構わないと思います。
5)オモリを選ぶ
オモリは後述するウキの浮力に合わせて選ぶのが基本です。公園のコイ釣りは、オモリが水底に着いた状態の、いわゆる「底釣り(オモリベタ)」が基本ですので、ウキを完全に沈めるだけの重さがあるものを取り付けます。
ただし、釣り堀などでより繊細なアタリをとりたいときは、エサのついたハリのみが底に着いている状態にします(ほかにもメリットあり)。この場合、オモリはウキが2/3ほど沈んだ状態をキープできる重さのものを選ぶ必要があります。この釣り方は、少し難しいので、別途、詳しく解説しましょう。

ノベ竿のコイ釣りに使われるオモリとしては、丸型の「ガン玉(カミツブシオモリ)」、楕円形の「割ビシ」、板状の「板オモリ」などがあります。
板オモリは長さを変えることで、重さを微妙に調整できるのが一番の利点ですが、ここで解説する底釣りでは、そこまでシビアになる必要がありません。ガン玉か割ビシで十分に対応できます。

重さは、前述の通り、使うウキが完全に沈む重さ。使うウキによって変える必要がありますが、一般的にコイ釣りで使われるウキをイメージすると、ガン玉のB(0.6g)〜4B(1.4g)、割ビシなら「小(0.4g)」〜「大大(1.35g)」を用意しておけば事足ります。使うウキが決まっていれば、それに合わせればよいでしょう。オモリは接続具のすぐ上に取り付けますが、重さが足りなければふたつ、3つとつけても構いません。
水の流れのあるところでは、仕掛けが流れてしまわないように、より重いオモリを使用する必要があります。流れが強く、速いときは、10g程度のオモリを使うこともあります。
6)ウキを選ぶ
ウキにはさまざまなタイプがあります。ノベ竿の釣りには、丸型の「玉ウキ」、紡錘形の「トウガラシウキ」、ボディに細いストローのようなトップ部分が付いた「ヘラウキタイプ」、丸型やフットボール型のウキをいくつも連ねる「シモリウキ」などが使われますが、コイ釣りによく使われるのはヘラウキタイプです。



ヘラウキ(上の写真には入っていません。すいません……)とは、ヘラブナ釣り用のウキのこと。わざわざ「タイプ」とつけたのは、ヘラウキと同じような形状でありながら、浮力が高く、かつ安価なものを選ぶべきだからです。
浮力が高いかどうかは、ボディの太さと、トップの太さが関係します。こう書くと選ぶのが難しいように感じるかもしれませんが、実売価格で300円程度のものであれば間違いはないでしょう。
ちなみにヘラウキは1,000円以上(3,000円以上も当たり前)です。高いウキのほうがよいのでは?と、こちらを選んでしまうと、敏感すぎて(それがヘラブナ釣りには必要な性能なのですが)かえって使いづらいです。

サイズは、全長20〜30センチのものが使いやすいでしょう。長い竿で遠くのポイントを探るときは、長いウキのほうが見やすいです。逆に、短い竿で足元付近を探る際は、短めで構いません。とくに水深が浅いところでは、長いウキだと水中に入っているボディが魚を警戒させることもあり得ます。

ウキをミチイトにセットするには、いくつかの方法があります。
一番簡単なのは、「ウキ留めゴム」と呼ばれるゴム管にミチイトを通し、ゴム管にウキの下端を押し込む方法。ですが、この方法はオススメしません。強くアワセを入れたときなど、衝撃が加わるとウキが抜けてしまうことがあるからです。
基本は、ウキの下端に接続具を付け、そこにミチイトを通して、上下をウキ留めイトとシモリ玉で挟む方法です。上下のウキ留めイトの間隔は3センチ以上あれば十分。この余裕があることで、ウキが抜けてしまうことを防げます。



以上は一般的な話ですが、バリエーションとしてふたつのタイプを紹介しましょう。

ひとつは、流れのある場所で使う「カンザシウキ」というタイプ。これはボディが非常に太くなっていて、流れに押されてウキが沈むことを最大限抑えてくれます。
私が多用するのは「589本舗/亜多利」。沈みにくく、足元でも遠くでも見やすいのが利点です。



もうひとつのウキのバリエーションは、「589本舗/甲型ウキ」。
細長い発泡素材にイトが付いただけのシンプルなウキで、あまり売られていないことを除けば(589本舗販売部でしか取り扱っていないため。すいません……)、ビギナーさんに一番オススメです。



このウキは、ウキ留めイトを結ぶ要領でミチイトに接続します。





システムがシンプルになるので、トラブルが少ないのが大きな利点。発泡素材のため、破損することもありません。強いアワセで衝撃が加わると、ウキの位置が下にずれてしまいますが、ウキを結んだイトのすぐ下に別のウキ留めイトを結んでおくと、これを防ぐことができます。

唯一の欠点は、一度ミチイトに結ぶと、外すことがほぼできないということ。ですが、何度も使える太めのミチイトを選べば、経済的にとやかく言うレベルではないでしょう。
7)穂先の接続具
穂先がリリアンの場合、ミチイトとリリアンは「チチワ結び」で接続します。ですが、太イトではうまく結べない(自然に緩んでしまいがち)であることは前述の通り。よって、穂先をループにし、「スナップ」と呼ばれる接続具で接続します。



ほかのパーツ同様、スナップにもいくつかのタイプがあります。私が多用するのは、小型でも強度の高い「カルティバ/クロスロックスナップ」という商品。もっとも小さな「00」サイズでも強度50ポンド(25㎏)と十分なのですが、小さいと開閉に苦労するので、0号以上をよく使います。
なお、「強い(大きい)スナップは重くなって穂先の感度が下がる」という話を聞くことがあるかもしれませんが、ウキでアタリを感知するコイ釣りではこだわる必要がありません。強めのほうが強度低下を気にせず長く使えるので、経済的にもお得です。
さて、以上で一般的な仕掛けの解説は終了です。ここからは、実際に私が使う仕掛けのバリエーションを紹介しましょう。

ひとつめは、ハリ・ハリス・オモリが一体になった「589式」という仕掛け。零號、壱號、弐號の3サイズあり、浅場から流れのあるところまで対応しています。



ハリスはダクロン製で、長さは5センチほど。ダクロンはしなやかなので、コイがハリを吸い込みやすいのが利点です。仕掛けのセットが簡単なのも大きな利点。ミチイトの端に結ぶだけでセット完了!なので、イトを結ぶのが苦手なビギナーには、とくにおすすめです。

もうひとつは、ミチイトとハリスを別にせず、1本のイトで通す、いわゆる「通し仕掛け」です。589本舗販売部では、9尺の竿に合わせた「5EN(こーえん)-9」を販売しています。



通し仕掛けのメリットは、イトを結ぶ場所が穂先とハリの2カ所だけなので、強度低下の恐れが最小限に抑えられるということ。簡単に言えば「切れられないための仕掛け」です。逆に、根掛かりするとなかなか切れなくて困るので、根掛かりが多発する釣り場にはあまり向きません。
ガン玉の下に接続具などがないとアワセの衝撃などでガン玉が下に動いてしまいますが、これを防ぐために、ガン玉のすぐ下にウキ留めイトを結んでいます。

通し仕掛けの欠点は、イトの一部が傷んだら、すべて交換しなければならないことです。ですが、すべて新しくしても大した金額になるわけではないので、そこは気にしなくてもいいのでは……と思います。
ハリの近くだけが傷んだ、ハリが伸びたという場合は、その部分を切ってサルカンを結び、ハリスとハリを接続するという手もありますが、ハリスが長くなりすぎないように注意したほうがいいでしょう。


ところで、仕掛けを作るためには、いくつかの結び方を覚える必要があります。
穂先のリリアンとミチイトを接続する「チチワ結び」。ミチイトと接続具、接続具とハリスを接続する「ユニノット」もしくは「クリンチノット」。ハリスとハリを接続する「外掛け結び」など。そして、ウキ留めイトをミチイトに結ぶ方法。
いずれもここで改めて紹介するまでもなく、釣りイトメーカーのHPなどでイラスト入りで解説されているので、そちらを参考にしてください。

もっとも、仕掛けの構成によっては、ユニノットひとつで仕掛けを作ることも可能です。穂先をループにして、ミチイトとスナップ接続にすれば、「チチワ結び」は不要。ハリス付きハリを買うか、自動ハリス結び器を使えば、「外掛け結び」も覚える必要はありません。そして、ウキ留めイトの結び方は、ユニノットとほとんど変わりません。

なお、どんなに上手に結んでも、結節部分はイトそのものの強度の7〜9割ほどに低下してしまいます。仕掛け全体の強度を保つためには、結節部分(イトを結んだところ)の強度を落とさないことがカギ。結び目を引き絞る前に、唾液などで湿らせておいて、摩擦熱でイトが傷まないようにするのがひとつの方法です。

もっと根本的に強度をアップさせるには、イトをふたつ折りにした状態で結ぶのが手。
ユニノットにしてもクリンチノットにしても、イトに強い力がかかると、結び目に巻かれているイトが押しつぶされるような状態になって切れることが多いです。そのため、細いイトほど多く巻きつけて結ぶ必要があるのですが、イトを二重にして結ぶと、力が加わるイトの間に、力が加わらないイトが挟まれる状態となり、それがクッションになってくれるのです。接続具との間にかかる力も、イトを二重にすることで分散されます。
ちょっとややこしい話になりましたが、とにかくイトは二重にして結ぶ!と覚えていただければよいかと思います。
仕掛けはあらかじめ作っておき、収納ケースに入れて持っていくのがベストです。慣れてくれば、現場で状況を見ながら仕掛けを作ることも可能ですが、仕掛け作りに慣れていないと、ハリやオモリといった小さいパーツを落としてしまいがちです。

仕掛けは、仕掛け巻きと呼ばれるものに巻いておきます。
釣具店で売られている仕掛け巻きにはいろいろなタイプがありますが、どれでも構わないと思います。私は、DIYショップで売られている、厚さ1センチのEVAシートを、6×8センチ程度にカットして仕掛け巻きにしています。
仕掛けをあらかじめ十分に用意してあれば、別途、オモリやウキ、イトなどは持っていく必要はありません。ですが、私の場合、初めての釣り場に行くことも多いので、現場で対応できるよう、オモリ、ウキ、イト、接続具などをプラスチックケース(100円ショップで買える密閉容器でもOK)に入れて持っていきます。

つーことで、「#09:エサの選び方と使い方」に続く!

*本解説は小林重工ではなく「589本舗」が書いています。

#07:釣り竿の扱い方。

グラス製の万能竿は、カーボン製よりも堅牢で、とくにコイ釣りに向くものは穂先も太いので、扱いにあまり気を使う必要はありません。万一、折ってしまっても、高いものではないので大した痛手にはなりません。このことも、最初の1本にグラス竿をオススメする理由です。

とはいえ、扱いの基本くらいは覚えておきましょう。
・伸ばす際は、穂先から伸ばし、しまう際は、逆に根元からしまう。
・地面に転がしておかない(踏みつけて壊れることがある)。

このふたつが大切です。付け加えるなら、釣りが終わったら、濡れタオルなどで汚れを拭き取りながらしまうと、汚れがこびりつかずに済みます。砂などが付着したままにしておくと、次に使う際、継部分に砂が噛んで竿を傷めますので、汚れがひどいときは竿尻についたキャップ(尻栓)を外して各セクションを抜き、流水で洗っておくとよいでしょう。

振り出し竿でよくあるトラブルは、継部分が固着してしまえなくなることです。普通に使っていればまず起こりませんが、強い引きによって竿が完全に伸されてしまったり、根掛かり(仕掛けが水底の障害物などに引っかかること)して竿ごと引っ張ったりすると、固着が起こり得ます。
この場合の対処法ですが、手でグリグリと押し込もうとせず、固着したセクションを勢いよく竿尻側に投げ込むように(なんて解説すれば良いのでしょう、ダーツを投げるようなつもり? 下向きですが……)するのが第一です。
それでもダメな場合の対象法ですが……。

1)尻栓を抜いて、固着しているふたつのセクションを抜き取ります。
2)下のセクションの上のほうに輪ゴムを結びつけ、親指と人差し指に引っ掛けます。
3)下のセクションの下端が地面の2〜3センチ上にくるようにして、もう一方の手で上のセクションの上端をつまんで引っ張り上げて離します。つまり、輪ゴムの力で下のセクションの下端を地面に打ち付けるわけです。



上記は、以前、お客様の問い合わせに対して返信したメールに添付した図。下手くそですいません……。

それはともかく、手で無理やり押し込もうとすると、セクションがたわんで力が均等に伝わりませんが、この方法だと力が均一に加わるので、意外と簡単に固着が外れます。「必要な道具」のところでは述べませんでしたが、釣り場には太めの輪ゴムを忘れずに!
注意点は打ち付ける地面の状態。平らであることと、強く竿を打ち付けたときに痛まないよう、硬すぎないところを選びましょう。コンクリートの地面より、木のほうが望ましいです。これで固着が外れない場合は、諦めるしかありません。

ほか、竿が折れたときも、廉価な万能竿であれば諦めたほうが早いです。竿先が数センチ折れたという程度なら、そこにループをつければまだ使えます。高価な竿の場合は、購入したショップに持っていって、修理を依頼しましょう。もとの価格にもよりますが、たとえば589本舗のなかでは超が付くほど高価な「亜細亜号」の場合、6,000円〜12,000円(送料・支払い手数料込み。折れた場所による)で修理した実績があります。


つーことで、「#08:ノベ竿の仕掛け」に続く!

*本解説は小林重工ではなく「589本舗」が書いています。

#06:釣り竿の補強。

589本舗販売部(以下、589本舗)」で販売しているノベ竿「二代目 剛 スペシャルバージョン」には、使いやすく、かつ、コイの強い引きに耐えるための加工が施されています。
ちょっと宣伝くさくなりますが、自分でできる手軽な方法も併せて紹介しますね。


加工の一番めは、穂先をループ状にしてあること。これは「釣子力1号」「ちっちゃい魚 釣りセット」など、販売しているすべての竿に施されている加工です。
コイ釣りに使うイトは太く、一般的なノベ竿の穂先についているリリアンに接続するのが困難です。また、廉価な万能竿のリリアンは、取り付けがかなりいい加減なものが多く見受けられ、ひどいものになると手で引っ張っただけで抜けてしまうことがあります。ケブラー製の太いイトで作られたループは、強度が十分にあるのはもちろんのこと、イトとの接続がスナップで行なえるため、セッティングも楽です。



589本舗では、穂先の改造キット「魔勢乱銅来武」も販売しており、これを使えば比較的簡単に、手持ちのノベ竿の穂先を改造できます。ただし、小継竿では、穂先が太くなることで、先端のセクションが仕舞い込めなくなることもあります(ちなみに前述の「VSやすらぎ」では問題ありませんでした)。



*魔勢乱銅来武の取り付け方法。


使うイトが5号どまりなら、通常の方法でリリアンに接続しても、緩んでしまうことはあまりないと思います。ただ、リリアン自体の強度に不安が残るので、リリアンと竿先の接続部分を、瞬間接着剤、もしくはエポキシ系接着剤で補強したほうがいいでしょう。
元からあるリリアンが十分に長ければ、折り返してループを作り、竿先部分をケブラーイトなどで縛るなどして、自作ループを作るのも手です。リリアンに使われている素材自体の強度は十分とは言えませんが、とりあえずはこれでスナップ接続が可能になります。

加工は、ほかにもあります。
ひとつは、ノベ竿の各セクションの上部にイトを巻いた、通称「口巻き」と呼ばれるものです。振り出し竿が破損するケースの多くが、この部分が割れてしまうこと。ここにイトを巻いて補強することで、強度を確保しています。


正直に言って、経済的に考えれば、廉価なグラス製のノベ竿にここまで手をかける(お金をかける)必要はないでしょう。折れたら買い換えるほうが、かえって安上がりかもしれません。ただ、こうすることで強度も耐久性もアップするので、長く愛用することができます。

もうひとつは、竿尻(ノベ竿の後端)についた、尻手ロープを接続するためのループです。
コイ釣りでは、竿から目を離した隙に、魚がエサをくわえて竿ごと持っていってしまうトラブルが稀に起こります。そこで、このループに紐などを接続し、紐のもう一方の端を竿立てや手すりなどに結びつけておくのです。



市販の「尻手ロープ」などを使えば、この加工は必須ではありません。ただし、一般的な尻手ロープは、グリップ(持ち手)部分にベルクロ付きのテープを巻いて接続するようになっているので、少々煩わしいのと、場合によっては竿がすっぽ抜けてしまうという難点があります。
ともあれ、大型が望める釣り場では、付いていないよりはるかにマシ。加工していない竿を使う場合は、尻手ロープを用意しておくことをオススメします。

つーことで、「#07:釣り竿の扱い方」に続く!

*本解説は小林重工ではなく「589本舗」が書いています。

#05:釣り竿の選び方。

「ノベ竿」とは、本来は継部分のない1本ものの竿を指す言葉ですが、リールを使わず、竿先にイトを接続して使うタイプの竿すべてをこう呼んでいます。

ノベ竿には、対象魚に合わせたさまざまなタイプがあります。ヤマメやイワナを釣るための渓流竿、ヘラブナ釣り用のヘラ竿、アユの友釣りに使われるアユ竿も、ノベ竿の一種です。
コイ釣りにも専用の竿があり、大型のコイを難なく寄せられる高性能の竿は魅力的ですが、いかんせん高価。お勧めは「万能竿」と呼ばれる廉価なノベ竿です。



専用竿を含めた高価(5,000〜30,000円)な竿と、廉価(1,000〜3,000円)な万能竿の一番の違いは、竿に使用されている素材です。一般的に、前者には軽くて反発力の強いカーボンFRP(繊維強化プラスチック)、後者はグラスFRPが使われています。
カーボンFRP(以下、カーボン)製のノベ竿は、軽くて仕掛けの振り込みがしやすく、魚を寄せる力も強いのですが、最大の(そしてコイ釣りには特に重要な)欠点は、限界を超えると折れやすいということ。一方、グラスFRP(以下、グラス)はカーボンより粘りがあり、無理な使い方をしても滅多に折れることはありません。



万能竿にも、いくつかのタイプがあります。ヤマベやフナといった、体長20センチどまりの魚を釣るのに適した、柔らかいタイプ。こうした竿は、海でアジやイワシなどを釣るのにも向いています。
コイ釣りに向いているのは、より硬い万能竿。実際のところ「万能ハゼ」なんていう名称であっても、体長60センチを超えるコイと問題なくやり取りできるノベ竿もありますから、釣具店で店員に説明を聞いて購入するのが賢い方法です。
現時点でのオススメは「Gutz/二代目 剛」。全長9尺(2.7m)から21尺(6.3m)まで揃っています(1尺=約30センチ、10尺=1丈)。実売価格は1尺あたり300円程度。9尺なら1,000円未満です。丈五(4.5m)を超えると、片手で振り込むのが辛いほどの重さになるのが唯一の難点ですが、これはグラス竿共通の問題といえます。

ノベ竿の長さは、釣り場の状況と、釣れる(であろう)魚のサイズに応じて決めるのが一般的な考え方です。
「釣り場の状況」については、たとえば足場が高かったり、ポイントが遠かったりするときは、長めの竿が有利。公園では、柵をまたいで竿を出さなければいけないこともありますが、こんな状況でも長めの竿が必要になります。
「釣れる魚のサイズ」については、長い竿ほど強い引きに耐えられると考えればよいでしょう。同じ太さの短いゴムと長いゴムで、どちらが伸びるか、どちらが衝撃を吸収してくれるかということと、だいたい同じ理屈です。
竿自体の強さ(硬さ)にもよりますが、9尺〜丈二(3.6m)なら体長60センチまで、丈五以上なら80センチクラスの引きにも十分に耐えられるはずです。実際のところ、9尺で80センチを超える魚を釣ったこともありますが、コイは個体によって引きの強さがかなり違うので、サイズだけで語るのは正確性を欠くかもしれませんね。


 
では、最初の1本には、どの長さを選べばよいのでしょうか?
自分が行こうとしている釣り場が決まっていて、それに合わせた竿の長さが大体想定できるという場合を別にすれば、オススメはズバリ、丈二です。公園の釣り場の多くは、9尺で十分に釣りになるのですが、少し長めのほうが、コイの強い引きを吸収してくれます。9尺ではやり取りの際に腕や体全体を上手に使って引きをいなす必要が出てきますが、丈二であれば、ただ竿を立てて耐えているだけでなんとかなるケースが多いのです。少し経験を積んでから、釣り場や釣れる魚のサイズに合った長さを揃えていけばいいと思います。

もうひとつ、頭に入れておきたいのは、長い竿ほど釣りをするためのスペースが必要になるということ。頭上に木の枝が張り出しているようなところでは、長い竿を振ることはできません。また、魚がハリ掛かりしたとき、長い竿ほど魚は広範囲を走りまわるので、隣の釣り人の邪魔になったり、遠くの障害物にイトを巻かれたりと、やり取りに違う意味での難しさが出てきます。丈五以上の長い竿は、仕掛けの振り込みが難しくなることも含めて、ビギナーにはあまり使い勝手のよいものではありません。 



上記の条件に当てはまらないけれど、自宅にあるノベ竿を使いたいというのであれば、それで構わないと思います。小魚釣り用の竿でコイを釣るのは(中型止まりであれば)決して無理ではありません。お金をかけるより、まずは実践第一!というのも、全然アリですよね。

ちなみに、振り出し竿は一般的に3尺=90センチ程度のセクションで構成されています。これが収納時の長さ(仕舞寸法)になり、9尺なら3本継、丈二なら4本継、21尺なら7本継といった具合になるわけです。蛇足ですが、ヘラブナ釣りの世界では、1セクションの長さ、すなわち90センチを「1本」と呼びます。
ほかに「小継竿」と呼ばれるものもあります。読んで字のごとく、より短いセクションで構成され、収納時のサイズが短いものです。持ち運びに便利ですが、難点もあります。継数が多い分、どうしても重くなることと、破損しやすい継部分が多いということです。価格も若干、高くなりますが、グラス製の万能竿では気にするほどではないでしょう。

ちなみに私は、バイクで撮影の下見に行くことが多いため、小継竿を常用しています。使っているのは、「PRO MARINE/PG VSやすらぎ」という廉価なノベ竿。6尺〜丈五のラインナップがありますが、9尺と丈二を用意しています。穂先を次項で説明するように補強してあるので、強度的には十分。しかし、酷使し続けているので、最近はやり取りのときにミシミシと不穏な音がするようになりました。



そろそろ寿命でしょう(笑)。

つーことで、「#06:釣り竿の補強」に続く!

*本解説は小林重工ではなく「589本舗」が書いています。
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